ブッククラブ おはなしちょうだい

ブッククラブおはなしちょうだいは、子どもたちに豊かなことばとよい本に出会ってほしいと企画されたブッククラブです。絵本の第一人者の企画・選書によるブッククラブです。

会報誌(抜粋版)バックナンバー

5・6歳コース

2014-11-20

今日のおやつはお母さんの焼いたクッキー。「6つずつ」と素早く数えるビクトリアとサム。でも食べようとするとピンポーンと玄関のチャイムが何回も鳴って次々友だちやいとこたちが…まさしく『おまたせクッキー』です。チャイムが鳴る度にドアを見つめる子どもたちとお母さんの表情がユーモラスです。でもね、ちょっと心配そう。そのとき、あ!おばあちゃんが特別なクッキーをいっぱい持って現れたんです。

お月さまがとっても高い空から、池に浮かんだもうひとつのお月さまをみつけました。それをとってくるようにたのまれた『つきのぼうや』は、もう一つのお月さまをさがしに下へ下へと降りていきます。その場面をじっくり見てください。お子さんは絵の中から様々な発見をします。さて、お月さまはもう一つの立派で美しいお月さまとどんなおしゃべりをしたのでしょう。

親たちは子どもに栄養たっぷり、なんでも食べて欲しいと手間ひまかけて食事作りをしますが…。『ジャムつきパンとフランシス』はそのことを巡る食卓での両親の会話とフランシスの気持ちが柔らかなタッチの絵と愉快な文で綴られます。でも友だちのアルバートが「今日のお弁当なあに?」と聞いた日のお弁当の豪華さ!どうして? まずは、絵本を楽しんでください。同じシリーズに『おやすみなさいフランシス』『フランシスのいえで』などがあります。

動物は自分を一番可愛がってくれる人がわかるといいます。晩ご飯を食べているとき、のっそり入ってきた猫はわたしの膝の上に当たり前のようにすわったのです。『タンゲくん』という名前をつけてもらって、わたしのうちの猫になりました。あったかな家族の中でわたしの目線で見て感じた、タンゲくんとの交流が画面いっぱいに描かれています。裏表紙と表表紙をひろげてみましょう。片目がつぶれているなんてどうってことない立派な猫、ここの家に飼われてよかったな、と思っているに違いありません。

楽しみは、これから

2014-11-20

赤とんぼ
猛暑のあとのやや涼しい季節を迎えました。子どものころよく、赤とんぼの飛ぶのを見て、何となく秋だなあと思ったことがあります。自然が今よりももっと身近だったころの思い出として、だれもが心の片隅にいだいている季節の風景なのでしょう。

ドイツの小学校の子どもたちが、「赤とんぼ」の歌をうたうから、その歌詞の意味を教えてほしいと、長年ドイツに住んでいた、筆者の兄のところに問い合わせがありました。子どものころからよく知っている歌ですから、その意味も簡単に説明できると思いきや、「おわれてみたのはいつのひか」で、兄はつまづいてしまいました。自分がトンボになって、子どもたちに追い回されているものとばかり思っていたのです。今のようにメールもなく、国際電話も高くてかけられないころのことです。航空便で、確認の問い合わせがあり、ほんとうはこうだよ、と知らせてやりました。

こうして、歌詞はドイツ語でも訳され、「赤とんぼ」は、小学校の子どもたちが日独、両方の言葉でうたえる、愛唱の歌となったそうです。

心に残るものとは、そういうものなのでしょう。意味や理屈がわかって、それを愛しているわけではないのです。父や母がうたってくれ、兄弟でも口ずさんでいたことが、心のふる里となってくれていたのです。50年以上もドイツに住んで、昨年亡くなった兄が、病床で最後までくりかえし聞いていたのが、この「赤とんぼ」と「さくらさくら」でした。

いまわたしたちは、どんな歌を子どもたちにうたってあげているのでしょうか。「赤とんぼ」もいいですね。

3・4歳コース

2014-10-24

ガンピーさん。親しみを感じる名前ですね。だってほら、表紙のガンピーさんもニコニコと優しそうでしょう。『ガンビーさんのふなあそび』 話し方も優しいですよ。「いっしょにつれてって」と言う子どもたちや、次々に登場する動物たちに「いいとも」と答えます。「いいとも」に続いて「けんかさえしなけりゃね」、「とんだりはねたりしなけりゃね」と注意も忘れません。が、その注意が次々と現実に! 分かりやすい展開が小さな読者を楽しませることまちがいなしです。姉妹編に『ガンピーさんのドライブ』もあります。

『だるまちゃんとてんぐちゃん』のお話は、見つけることを楽しみながら読んでもらえます。だって、だるまちゃんは、仲良しのてんぐちゃんの持っているものがなんでも欲しくなって、次々にお父さんのだるまどんにおねだりするのですから。うちわ、ぼうし、はきもの、長い鼻まで! その度にだるまどんは、たくさん出してくれます。「こんな○○じゃないんだけどな」…だるまちゃんは、ちゃんとその頁の中からピッタリのものを見つけますよ。あなたも見つけてね。でも、さがしてばっかりいないでお話も楽しんでください。

『三びきのやぎのがらがらどん』 小さいやぎも、中くらいのやぎも、大きいやぎも同じ名前の“がらがらどん”。橋の下に住むトロルとのかけあいは、小さいやぎ、中くらいのやぎ、大きいやぎと順々に迫力もクレッシェンドして、読む方は自然と声に力が、聞く方は手に力が入るでしょう。ノルウェーの昔話を、アメリカのマーシャ・ブラウンが絵本にしました。北欧の短い夏の太陽の色、草の感じ、岩と同化した不気味なトロル…。絵と瀬田貞二さんの名訳でぐんぐんお話の世界へ…。

知っているようで意外と知らない『ももたろう』。日本各地で色々な「ももたろう」の昔話が伝わっている中で、再話者の松居さんが数多くの原話から考え抜いて選びました。そのお話を赤羽さんが見事な絵で語った『ももたろう』の絵本をお届けできることを嬉しく思います。力強い文章と共に、赤羽さん描く凛々しいももたろう、お供の動物たち、おにや背景の絵等を味わってください。昔話は元々口で語られ、耳で聞く文学でした。昔話集に色々な類話もあります。そちらもどうぞ。

楽しみは、これから

2014-10-24

熱中できるころ
暑さを忘れることができる本というものがあるようです。個人的には、中学生のころ読んだ、島崎藤村の『千曲川のスケッチ』や、高校、大学生のころ夏になれば、きまって読みふけったのが岩波文庫の『寺田寅彦随筆集』でした。読んでいるとなぜか、外の暑さを忘れ、心のなかにさわやかな風を感じることができたのです。おそらく、みなさんもそれぞれきっと、こうした本がおありだっただろうと思います。
これを過去形でいわなければならないところに、歳をとることのつらさがあります。本を読んでいても、子どものときや青年時代のようにそれ一つに集中することができなくなってしまっているのです。ほかに読むべき本があると心が動いたり、やらなければならない仕事のあれこれを思い浮かべたりと、とても暑さを忘れるどころでありません。八木重吉のこんな詩があります。
はん省ということをわすれて/ 大人のなかまからははなれてしまった/ いちねんということをうしなって/ こどものむれからはなれてしまった
ひたいや鼻のあたまに汗をにじませながら、子どもたちが絵本に見入っている姿をよく目にします。外の暑さなど、気にならないほど熱中しているのです。これに、親切気をおこしたまわりの大人が、「読んでやろうか」といったら、ある子がすかさずいいました。「ほっておいて!」
子どものこの「熱中症」を大切にしてあげましょう。スイスの著名な児童文学者のヒューリマンさんが日本へ来て感動したのは、そんな子どもの読書風景でした。そして、なんとこれが彼女の世界的な名著『絵本の世界』の表紙を飾ったのでした。

楽しみは、これから

2014-07-03

一人ひとりのお話を
文庫に助産婦さんが来てお話をしてくださったことがあります。昔話や絵本のお話ではありません。赤ちゃんが生まれる時の話です。 子どもたちは、真剣に聞いています。そして、赤ちゃんが頭を下にしてお母さんのおなかからでてくるところなど、自分の頭まで逆さにするようなかっこで聞きます。それほど身を入れて聞いているのです。「で、ね、その時は、どのお母さんも、うーん、うーんって苦しむんだよ。でもね、赤ちゃんが生まれると涙を流して喜ぶの、よかった、よかった、かわいい、かわいいってね。」
助産婦さんの話を受けて、文庫の時間の終りにわたしはこうつけ加えました。「みんなもお家へ帰って、自分が生まれたときのことをお母さんに聞いてごらん。」
翌週、子どもたちは、待っていたように一生懸命に話します。自分が生まれた時の話です。「あのね、あのね、わたしが生まれた時は、こうだったんだって。」何しろ自分のことについての自分だけの話です。子どもたちの顔が生き生きと輝かないはずがありません。
子どもたちには、よい本やお話をといい、大人は大人で、朝ドラと韓流や大河ドラマに夢中です。でも、自分の物語は、どこにもない。そんな時代に来てしまっているのです。どうかこの夏休みは、その子の話と、お父さんお母さんの話、そしておじいちゃんおばあちゃんの話を存分に話し、また聞いてあげてください。
おばあちゃんの家で、お父さんの子どものころの話を聞いてきた子がいいました。「お父さんってさ、ぜんぜん勉強しない子だったんだってさ」。
どうか、子どもたちと、こうした実りのある、楽しい夏をおすごしください!

0・1・2歳コース

2014-06-20

『がたんごとん がたんごとん』 さあ、小さな汽車ぽっぽが走りますよ。「がたんごとん がたんごとん」だっこしている赤ちゃんと一緒に自然に体が揺れて、心地よい乗り心地です。「のせてくださーい」と哺乳びんやりんごやコップたちが手を上げています。その度に思わず子どもは「いいよ」とか「どうぞ」と返事します。それは本の中には書いてない言葉ですが、見ている子どもの心の声です。一緒におしゃべりしながら楽しんでください。おや、ネコとネズミも「のせてくださーい」ですって。客車はもういっぱいです。乗れるかな?だいじょうぶ、ほ~らね。赤ちゃんのほっとした顔! ますます汽車の顔にきりりと力が入ります。最後はみんなの大好きなおやつです。きれいな色あいのシンプルな絵とくり返される音の響きとリズムをお楽しみください。きっとお子さんのお気に入りの絵本になるでしょう。
『おでかけ ばいばい』 “おでかけ”という言葉には子どももおとなもうきうきしますね。したくを整えて、赤ちゃんをおんぶして、さあ、おでかけしましょう。動物の親子の弾む気持ちが、それぞれの足音にゆかいに響きます。ピコタン、ねっこ たっこ、ペッチョ パッチョ・・・と。どれがだれの足音かな。歩き始めたお子さんの足音はどんな音でしょう。最後にみんな集まって、バスに乗り込みます。みんなとびきりの笑顔で「ばいばーい」。
『しろくまちゃんのほっとけーき』 おでかけから帰ったら、おやつにしましょう。食べることが大好きな子どもは作ることも大好きです。TくんもYくんもしろくまちゃんとおなじようにホットケーキを作りました。たまごを落としたり、粉だらけにしたり、おかあさんはハラハラです。いよいよフライパンに「ぽたあん」、「ぷつぷつ」、「ふくふく」……とケーキができていく様子を、まるでホットケーキに穴があくほどじーっと見ています。できあがったらともだちのこぐまちゃんも呼んで一緒に食べます。これは子どもにとって“おいしい いいにおいのする本”ですね。見終わった後、しろくまちゃんのエプロンのしましまの色が作る時、食べる時、お皿を洗う時に変わるのを見つけて、教えてくれたのはYくんでした。

楽しみは、これから

2014-06-20

もう、夏です!
三寒四温などといって、ひたすら春の来るのを待っていた、2、3月から、もうあっという間に、猛暑の季節を迎えています。
日本は、四季の移り変わりをそのけじめがはっきりしたところだといわれています。昔のひとは、これを子どもの成長にも当てはめてきたのではないかと思います。季節ごとの祭りにそれがよく見られます。3月3日のおひなさま、5月5日の節句、そして7月7日の七夕。どれも奇数の数の重ね合わせですが、不思議なことに、これは洋の東西を問わず、どうも同じような意味をもっているようです。
おひなさまで見られるように、女の子の成長は早く、節句で祝われる男の子はそのあとに続く。そして、七夕は、その女の子と男の子が、成人して出会う物語です。
自然の摂理ということなのでしょう。女の子の成長は早く、男の子はやや遅い。しかしそれがいつの間にか、同じになって、成人として出会えるようになる。
芽が出て花が咲き、実をみのらせて、やがては枯れてゆく。ひとはそれを7年という周期で、成熟と衰えを見せるというのが、古今の認識と知恵であったようです。
月ごとにお届けしている本は、そうした四季のめぐりを意識して選んでおります。これはけっして、読むべき課題図書ではありません。四季にあわせて、親子で、またおじいちゃんおばあちゃんと、その本のことと、わたしたちのまわりの自然のことを、それぞれの思いを重ねあわせて、語りあってみてください。
一度だけの人生を、読むべき本で追い回されるのもかわいそうですし、時のすぎるのを漫然とすごしてしまうのも、もったいないことです。昔のひとの知恵にならって、季節の移り変わりをこころの風景としてわたしたちもながめてみたいものです。そんな大人がいたということが、子どもには、忘れられない思い出になります。

7・8歳コース

2014-06-04

『いちねんせい』 1年生になって、初めて教室で名前を呼ばれて返事をしなかったAちゃん、だって読み方が違うんだもんと、自分であることを主張します。さまざまなことに出会う小学校生活を、谷川俊太郎さんが小さな詩で綴ります。黒板に書かれた「あ」という字を見て、びっくりしたみたい!、うたっているみたい!と1年生と一緒になって、「あ」という詩ができました。子どもの気持ちを汲みあげた詩たちが声に出して読んでくださるのを待っています。和田誠さんの絵もよく詩に合っていて楽しい。
『げんきなマドレーヌ』は、パリの寄宿学校の12人の女の子の中で一番のおちびさん。いつも元気でこわいものなしの人気者。でもある晩おなかが痛くなって泣きました。救急車で入院、手術、盲腸炎でした。見舞いに来た友だちに自慢したのは手術の傷跡!! その夜寄宿学校は大さわぎ。みんながわあーわあー泣いて、わたしも盲腸を切ってちょうだいよう! パリの名所を背景に12人の女の子の生活が美しく描かれます。続編の『マドレーヌといぬ』もおもしろいですよ、楽しんでください。
『プーのはちみつとり』は、クマのプーさんの一番始まりのお話です。プーはいろいろ考え事をしたり、詩を作って歌ったりするのが得意です。今日も樫の木のてっぺんから聞こえてくるブンブンという音を考えると、ぼくがたべるハチミツをこさえていると思いつきます。ハチミツをいただくにはどうしたらいいかプーは考えます。クリストファー・ロビンに歌ってもらい、プーはゴム風船につかまり黒雲に変装してハチの巣に近づこうというのですが、どうでしょう? クリストファーも時々「ばっかなくま」と笑いながら思うのですが、プーが大好きなのです。皆さんにも大好きになってほしいクマです。
『ロバのシルベスターとまほうの小石』 シルベスターは珍しい形や色の石を集めていて、ある日奇妙な赤く丸い石を見つけます。これが望みがかなう魔法の石だったのです。何を願おうか、父さんと母さんを驚かせようと喜びながら家へ帰る途中、なんとライオンに出くわします。シルベスターはあわてふためき岩になりたいと願い、岩になってしまいます。ほかの願い方がいくらでもあったでしょうに。帰ってこないシルベスターを父さんと母さんは探しまわり、どんなに心配したことでしょう。シルベスターは岩のまま、秋、冬、春が過ぎていきます。そして5月、なんてドラマチックな結末でしょう! ご覧になってください。絵のとおり親子3人の喜びが胸をうちます。

楽しみは、これから

2014-05-24

夜空の月や星を

夜空の月や星を見ることがだんだん少なくなりました。でもこれは、子どもたちにとっては、もっとも興味あることの一つです。いつも明るい照明に照らされているだけに、暗い夜にふと見上げる月や星に子どもたちはとても新鮮な感動を覚えるようです。
暗いはずの夜に月がこうこうと照っていると、ごく小さい子どもは、だっこして、といいます。大人がもう感じることがなくなってしまった、おそれのようなものを感じるのでしょう。だっこして、安心してそれを見たいのです。
昔から人間の誰しもがもっていた根源的な、宇宙や天体にたいする畏怖のこころを子どもたちはいまももっています。月の光に照らされた世界が、普段とちがって見えることも子どもたちにとっては、不思議です。
すべてを白日の下にさらけ出して、これが事実だとばかりに白黒で決着を付けようとするデジタル思考に対して、陰影の度合いを微妙に映しだしてくれる月の光のほうが、人間のこころやその思いをより深く見せ、また感じさせてくれます。
星空や月の光のもとで詩人や哲学者が思考を凝らし、深い文学や哲学をわたしたちに残してくれたのは、けっして意味のないことではありませんでした。
子どもは生まれながらの詩人であり、哲学者だといいます。月の光や星の輝きに素直に感動するこころをもっているからなのでしょう。
いよいよ秋です。日中は大暴れしている子どもであっても、時には一緒に夜空をながめてみようではありませんか。

7・8歳コース

2014-05-20

『ひとまねこざる』は、ひとまねというより、好奇心旺盛で知りたがり屋のおさるのジョージーのお話です。ジョージーはいま動物園に住んでいますが、動物園の外へ行ってみたくてたまりません。ある日逃げだして、バスの屋根に飛び乗ったり、ビルのガラス拭きをしたり、ペンキ屋さんの仕事場をアフリカのジャングルに変えたり大騒動をひきおこします。逃げる途中で足を骨折、病院でもエーテルでふらふらになったり。そんな騒動の中でKちゃん、手が4本いいなあ、足でもお皿拭きできるんだぁと感嘆しきりでした。

『ピーターラビットのおはなし』は、古典中の古典。1902年以来、世界各国で読み継がれています。日本でも1971年石井桃子さんの名訳で出版され、大人にも子どもにも愛されています。イギリスの湖水地方を背景に小動物や植物が丹念に美しい水彩で描かれます。ピーターはおかあさんと姉妹と樅の木の下の穴の中に住んでいます。ピーターはお母さんの言いつけを守れないことが多いのです。おとうさんが事故にあったマクレガーさんの畑にだけは行ってはいけないと念押しされていたのに、行って捕まってしまいます。さあピーターはいかに!? 困ったことですが、親に心配をかけてしまうこと、子どもは時々やってしまいますね。

『ちいさいおうち』は、いなかの静かなところにありました。しっかり丈夫に作られた家でしたから、孫の孫のそのまた孫の時まで、売ることはならないことになっていました。長い間静かに変わらない暮らしのちいさいお家の四季折々の美しいたたずまいが描かれます。しかし周りから変わり始めます。道路ができ、家々が建ち並び、電車が家の前を走り、高層ビルの下に埋没してしまいます。孫の孫のそのまた孫はちいさいお家を見つけだすことができるのでしょうか? 時の流れやその変化を子どもたちと理解し分かち合うための作者の工夫・構成力には感服するばかりです。

『あな』 日曜日、ひろしはなにもすることがなかったので穴を掘りました。お母さんも妹も友達もお父さんも、かわるがわるやってきて、何してるかと聞きます。みんな興味津津です。でもひろしは「まあね」というだけで一人で穴を掘り、穴の中で座り空を眺め、また一人で穴を埋めるのです。読んでいる間ずっとKくんは、ぼくも掘りたい!とさけびますが、8歳のAちゃんは、せっかく掘ったのに埋めるの?もったいないと冷静に批判します。ひろしの満足感を共感するには、きびきびみんなを取り仕切る実際家のAちゃんには哲学的だったかな。家族みんなで話し合い哲学するのもおもしろいと思います。

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更新情報

2016-12-16
ブッククラブスタッフのツイートより、アンダーアース・アンダーウォーター
2016-12-16
ブッククラブスタッフのツイートより、クリスマスのおばけ
2016-12-16
ブッククラブスタッフのツイートより、2016年新刊Xmas絵本コーナー
2016-12-01
サンタクロースプロジェクト2016
2016-10-06
ブッククラブスタッフのツイートより、かこさとしさんコーナー


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    お昼はじょんのびくらし情報便6月14日放送分(NHK総合・新潟)
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  • 月刊にいがた 2011年11月号
    月刊新潟Komachi 2012年2月号
    月刊キャレル 2012年2月号
    ひよこクラブ 2012年3月号
    新 幼児と保育 2012年3月号
    Pas magazine Kids Life’16
  • 新聞
  • 新潟日報 2011年11月29日発行

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